9月例会海外視察研修を実施

リアルShanghai

日中国交正常化30周年、金華市との姉妹都市締結20周年

上海は、人工1600万人、中国第2の都市であり、周辺地域を会わせると1億3000万人の巨大な経済圏となる。今回はそんな上海の近況をレポートする。まず到着した上海空港はまだ1/4しかできていないが、完成まであと15年かかるそうだ。現状でも成田の第1ターミナルより大きいと思われるので、巨大なハブ空港が出現することになる。そして、世界初のリニアモーターカーの営業運転が今年12月に開始される。現在は市内まで1時間かかるが、完成すれば時速430q、10分で行けるようになる。市内に向かって車を走らせると、年率10%を越える急速な経済成長にともなって建築された高層ビルが林立している。車はほとんどが社有車で、自家用車はまだ全体の3%しかないそうだが、ナンバープレートを取得するのに30万円から番号によっては1000万円も払うそうである。中国では今やかつての「優秀な日本製品」という神話はない。ローカル企業が合弁製品を徹底的に研究し、価格は3割ほど安く、性能面は日本製と大差ないところまで来ている。日本企業は今まで中国で安く作り日本へ輸出すればよかった。しかし、日本市場にも韓国・台湾・中国の製品が入ってくると、グローバルな競争にならざるを得ない。つまり、国内向けの製品を作ればよいと言う時代は終わり、中国で生産し、中国で売り、世界の市場に出ていくという時代になる。これからは電機業界に限らず日本の合弁会社はますます苦しくなるだろう。欧米のメーカーはこの事にいち早く気づき、中国と技術提携し、安い商品を開発したが、日本は後手に回っている。奈良県の地酒メーカーだった中谷酒造は、1995年に手間のかかる高級日本酒を安く日本に輸出するために進出した。しかし、現在では中国国内での消費の方が順調でシェア99%を確保し好業績を上げている。中国はもはや世界の工場、安価な労働力の供給源ではない。巨大な消費市場、世界有数のマーケットである。「中国は社会主義でも資本主義でもない。市場経済なのである。今の日本にうらやましいところはない。確かに今はまだ遅れているが、こらから発展の余地がある。それが楽しみだ。」とT氏は言い切る。しかし、現在は固定レートだからいいが、将来は不安なので米ドルで預金しているのだともいう。やはり、本音では言えない不安定な部分もあるのだろう。
最後に、皆さん「ニンシンクーラー(お疲れさまでした)」
     

 

参加者の一言コメント
K原:「バブリー上海、かしら?」
S柄:「ラブリー上海!」
O垣:「上海バブル、崩壊の予感」
K島:「101万ドルの夜景!」
T網:「ふとるなら上海、やせるなら山東省」
S巻:ノーモア 小龍胞
O木:視察した電脳工場に上海の未来をみた」
A木:「世界一高いカプチーノは旨かった。(パークハイアット“87 The Ber”にて)
F木:「今度は家族と楽しく上海」
W辺:「交通ルールは、勇気と本気で命がけ」