製造物責任(PL)法に対し、2つのPL保険を創設。会員企業が対象で、万一のアクシデントにしっかりカバー
商工会議所のPL保険
全国の会員企業が対象。スケールメリットで保険料が最高47%引き!
日本商工会議所を中心として、このほど中小企業向けの「中小企業PL保険」と、中堅・大企業向けの「全国商工会議所PL団体保険」の2つの保険制度を創設し、募集取り扱いをしています。
このPL保険制度は、製造物責任者(PL)法に対応するもので「中小企業PL保険」は、全国の商工会議所、商工会、中小企業団体中央会の会員企業が、また「全国商工会議所PL団体保険」は、全国の商工会議所の会員企業が加入することができます。
商工会議所のPL保険制度
PL保険 |
Q: | PL(Product Liability:製造物責任)とは? |
A: | 製品の欠陥によって、その製品の消費者その他第三者が生命・身体または財産に損害を被った場合、その製品の製造・販売に関与した事業者が、被害者に対して負うべき法律上の損害賠償責任をPL(製造物責任)といいます。 |
Q: | PL(製造物責任)法とは? |
A: | 欠陥商品により損害を被った被害者が製品の製造者等に対して損害賠償請求する場合、これまでは民法に基づいて製造業者等に故意または過失があったこと(いわば人間的な過ちが一人が不注意であったこと)を証明しなければなりませんでした。(過失責任主義) |
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PL法が施行(1995年7月1日)にともない、被害者が(1)損害の発生、(2)当該製品の欠陥(いわば物の問題点−物が危険であったこと−)の存在および、(3)欠陥と損害との因果関係の3点を立証すれば、製造業者は過失の有無にかかわらず、損害賠償責任を負わなければならなくなります。(欠陥責任主義) |
Q: | PL賠償事例はどんなものがありますか? |
A: | 製造・販売した製品、あるいは行った作業の終了後、PL事故は下表の事例のように、思いがけないとき、思いがけない形で発生します。 |
事故内容 |
損害額 |
加工食品でボツリヌス菌による食中毒。被害者46名。 | 2億7,500万円 |
エアコンの修理ミスによりエアコンから出火。住宅全焼。 | 7,000万円 |
ガソリンと灯油を誤って販売。家屋全焼。 | 1億1,100万円 |
給排水工事の不備で漏水。電気系統他を漏・汚損。 | 1,100万円 |
Q: | 保険料はどれくらいですか? |
A: | 前年売上高×保険料率(業種、品目等により異なります) |
保険料の目安
前年度売上高200百万円以上・てん補限度額1億円に加入した場合の年間保険料
・繊維、皮革、同製品製造業 18,050円
・大工工事、住宅内装工事、家具修理 40,090円
・食料・飲料品販売業者 20,330円